安川電機のPLCから三菱電機のシーケンサへの移行

@お客様

過去に何度もご紹介させて頂いている、化学系メーカー様の工場

@お客様の課題/ご要望

生産・販売が終了している安川電機のPLCを、三菱電機のシーケンサ(PLCと同義)に移行したい。工場内にかなりの数のPLCが存在し、設備停止できる期間は限りがあるため、計画的に順次更新を行いたい。

@解決策(GENBAキーパーの役割)

工場の規模が大きく、稼働中のPLCは相当数あります。設備停中に交換できる台数に限りがあるため、安川電機と三菱電機のPLCを混在します。
各PLCはネットワークで接続されているため、それぞれのPLCとの通信を確立することが必要です。ソフト(プログラム)の移行についての話は別の機会とすることにして、今回はハード(機器)の更新の様子をご紹介します。
安川電機の2000シリーズのI/Oモジュールは、三菱電機の旧 MELSEC-Aシリーズと似たようなサイズです。AシリーズをQシリーズに変換するために存在するQラージベースユニットと、三菱電機エンジニアリングの変換アダプタを使用すると、前の配線をそのまま流用できるため、再配線の手間が省けて時間短縮に繋がります。このように定修毎に少しづつ更新を続けています。

@効果と今後の展望

これまで安川電機のPLCから三菱電機のシーケンサ(MELSEC-Qシリーズ)への移行を進めてきました。
小さなトラブルは幾つかありましたが、都度、的確なアドバイスを頂くことができ、解決策を導く過程も自分たちにとって良い経験となりました。- お客様から寄せられたコメントです。
 
工場内のPLC更新が一巡したら、予防保全の観点から二巡目、その際には次世代のシーケンサ MELSEC iQ-Rシリーズへの移行も検討を始めなくてはなりません。今の方法では、安川電機のPLCからQシリーズへは更新できましたが、iQ-Rシリーズは、同じ手法での移行は困難そうです(*)。GENBAキーパーからは、先を見越したアドバイスとして、徐々に細い電線に張り替えていく事、ラインアップから無くなっていく入出力ユニットの変更などを提言させていただきました。
 
*MELSEC iQ-Rシリーズは、ユニットの幅が細く、配線領域が狭くなります。三菱電機エンジニアリングの変換アダプターを使用することはできますが、ユニットと配線が干渉するため、1つスロットを空けるか、または高温対応用のベースを使用する必要があります。
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