古い設備内の装置制御用PLC盤を更新

@お客様

化学薬品を製造するメーカーの工場様

@課題・ご要望

古い設備で、20年近く使い続けている装置(遠心分離機)制御用PLC盤の機器部品を更新したいとのご依頼。遠方の装置製造元のメーカに依頼すると、総合的に高くなってしまう為、近場で作業できる業者を探しているとのことでお声がかかりましたが・・・。

@解決策(GENBAキーパーの役割)

既設のPLCの入力カードがAC100V用であることを事前に確認し、交換用の部品を準備して作業に臨みました。
ところが作業を進めるうちに作業員が違和感を覚え、装置内の回路を辿っていくと・・・、この100V用入力カードにはAC200Vの電圧がかかっていることがわかりました。
長年過電圧がかかっていた部品はこのように他の部分よりも黒ずんでいました。
入力接点の先の信号の違いにより劣化状況に違いがありますが、これが違和感の発端です。

装置をすぐにでも稼働させたいとのご要望があり、急遽お客様にご準備いただいたトランス(変圧器)を活用し、盤内で回路を切り分けることにより、無事更新を完了することができました。
余談ですが、化学薬品を扱っているプラント内で長年使用されている盤では、内部のネジがひどく錆びていました。後日こちらも併せて更新を行いました。

@効果・お客様の感想など

既存のPLC盤は、当初、装置メーカーにて設置されたとのこと。幸い大事には至らずに済みましたが、長い年月の間、過電圧の状態に気がつかず稼働しており危険な状態でした。
工場内では他プラントでも同装置を使用しており、この機会に全て電圧の確認と部品を交換させていただきました。
過去の経緯は不明ですが、古い設備をご利用の場合、引き継ぎが十分でないまま担当者が離れてしまい、現状がわからないことが多くあります。
GENBAキーパーズは現状調査や更新など、様々な場面でお役立ちいたします。
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